借金に苦しんで人生が狂ってしまったという話を良く聞きます。そして、まじめな人に限って、借金を恥ずかしいと思い、誰にも相談しないまま悩み込んでしまうようです。そんな人たちの生活を取り戻し、まともな生活ができるようにサポートする措置のことを債務整理と言います。しかし、そんな債務整理ですが詳しく知っていますか?意外と知られていない債務整理の中身を見ていきましょう!
【債務整理は4種類】
借金に困っていると言っても、その状況は様々です。
「100万円借りて残り20万円だけどどうしても返せなくて困っている人」
「借金1000万円のうち、もう1円たりとも返せない人」
「借金は返したいけどどうしてもマイホームだけは手放したくない人」
借金をする理由が様々ならば、借金返済に悩む理由も様々です。
そんな様々なニーズに対応するために、次の4つの債務整理が準備されています。
それが「任意整理・特定調停・個人民事再生・自己破産」です。
このように4つの債務整理はそれぞれ特徴があります。
費用もかかるものなので何度もチャレンジするようなものではありません。
まずは司法書士に相談し、自分に合った債務整理が何なのかを見極めるようにしましょう。
【税金や家賃も債務整理できるの?】
税金や家賃も滞納すれば借金と同じように何らかのペナルティがあります。
しかし、それぞれ特性が違うので何でも債務整理できるとは限りません。
【債務整理をするとブラックリストに載るの?】
「ブラックリスト」というものを聞いたことはありますか?
正確にはそのような「リスト」「ファイル」は存在しません。
ただ、みなさんが思っているような影響のある「データ」なら存在します。
日本にはみなさんの金融に関する個人情報機関が3つあります。
「KSC」「JICC」「CIC」です。
それぞれを簡単にご紹介します。
【1回でも返済ができなかったらブラックリストに載るの?】
期日通りに返済できないことと「金融事故」と言います。
基本的には1回でも返済ができないと金融事故ですが、実は期日通りに返済できない理由の1位は「忘れていた」なのです。
そのため、債権者が催促すればすぐに返済に応じてくれることから、1回遅れただけでブラックリストに載るようなことはありません。
具体的には次のようなレベルの金融事故が記録されます。
ここで重要なのは「債務整理を申し入れた」という部分です。
つまり、債務整理の結果がどうなろうが、正式に申し入れた段階でブラックリストに載ってしまうのです。
債務整理は借金返済に苦しむ人のための救済措置です。
言葉は悪くなりますが、それなりのペナルティもあります。
気軽に考えて借金をしてはいけませんが、生活ができないレベルになったら迷わず債務整理をしましょう。
その時に正しい判断ができるように専門家の意見も参考にしてはいかがでしょうか。